神秘の小ヒツジ祭壇画 (ゲント・ベルギー)
「約束にとらわれず、みえるものを、みえるがままに表現
することが出来たのだ。かくて、一群の細部が聖画面の
がっしりした骨格を、ゆたかにつつむ、、輝く宝のように、
女が、その衣に飾る花のように」
(ホイジンガ)
今回のゲントの旅の最大の目的は、ゲントの祭壇画を見ることでした。
(聖バーフ大聖堂)
(神秘の小羊祭壇画 1432年)
( ヒューベルとヤンのファン・エイク兄弟、中央パネル)
(上段)の中央に神、その左右に聖母と洗礼者ヨハネ、その側に奏楽の天使 両端に
アダムとイヴ
(下段)には様々な人々の群像が本当に微に入り細に入り、詳細に描かれている
開かれた祭壇画である
(下段に神秘の小羊を中心に様々な人々)
奏楽の天使とイヴ
巻頭の言葉の作者はこんな言葉も述べています。
ついに、聖なる事物の絵画表現は、細部描写と自然主義の段階に到達したのである
と。
堂内を飾る絵画の中にルーベンスの絵がありました ⇑
15世紀には、祭壇画が多く見られるようになったといわれるが、この
有名なゲントの祭壇画はてっきり祭壇の側にあるのかと思っていましたが、
閉じられた部屋の中にありました(入場料が必要)。
(巻頭の言葉はホイジンガ 中世の秋より 堀越孝一訳 中央公論社)
2018-12-13 14:19
コメント(2)
ロマネスクの壁面に始まった中世芸術は最後に?祭壇画として
収まった。興味深い。その間、ステンドグラスもあったわけで
ほとんどは門外不出。観るために、はるばる自分から出かけ
なければならない。これからも、其の旅は続きそうである。
by yoku (2018-12-15 14:56)
このルーベンスの画像は、まるで一瞬を切り取った
動画の一コマみたいで、迫力があります。
by yoku (2018-12-15 15:03)