ヨーロッパ中世・トレド(スペイン)歩き。最終回
(1)写真の右隣にコメント
トランシトのシナゴーク
旧ユダヤ教会
旧ユダヤ教会。
内部には美しいムデハル様式の壁面装飾で知られる
ステンドグラス
ムデハル様式壁面装飾とアーチ
さて、スペインの中世都市トレドを見てきたわけですが、ここには
いろいろな民族が通り過ぎていった、とりわけアラブ人やユダヤ人
の面影を残す刻印がしるされている。上の旧シナゴーグもその一
つといえよう。
サント・トメ聖堂内部
エル・グレコの最高傑作オルガス伯の埋葬が収められていることで知られる
サント・トメの鐘塔
ここで、忘れてならないのはサント・トメ聖堂です。イスラム寺院が
オルガス伯によって14世紀に改装させられた寺院で、有名なエル・
グレコの作品・[オルガス伯の埋葬」が収められている(残念ながら
撮影禁止)。ここには大勢の観光客で混雑していた。
色々とトレドを見てきましたが、やはりトレドは中世歩きに関心を持
ってる人には、一回は歩いて見たいところである。中世都市の特徴
である城壁、カテドラルそしてスペインの中世都市に見られるアルカ
サル(王城)はここでも特徴付けられる場所ですが、イタリヤの中世
都市国家に沢山見られる市庁舎はない。また、シェナの名物カンポ
広場的な広場も見当たらない。
先に述べたように、ここにはイスラム文化の刻印が色濃く反映。
生きた中世としての相貌はいまでもはっきりと見せてくれる。
そこらが観光客を引きつける由縁であろう。特に迷ってしまうほどの
裏通りを歩いているとき、中世が今に生きていることをつくづくと感じさ
せてくれたトレド歩きでした。
追記
と書いたところで、たまたま西洋中世史家(故人)の堀米庸三さん
の「ヨーロッパ歴史紀行」を読んでいたら、トレドの広場の話が出てい
た。それによるとゾコドベルという広場の話である。ゾゴとはアラビ
ヤ語の市場の意味だという。それは昔のイスラム風バザールの
趣がしのばれるという。この本はずいぶん古い本だから、現在とは
事情が違うかも知れないから何ともいえないが、知っていたら広場
は訪ねるのだったと悔やまれる。何故なら、広場はヨーロッパ中世
都市には必ずといってよいほどあり、それも市場をかねたものが多
い。次回を期したいものです。
plot様
niceありがとうございます。
by yoku (2007-01-19 05:47)
トレド歩き、有難うございました。
by めもてる (2007-01-19 10:45)
めもてる様
こちらこそ御覧頂きありがとうございます。
by yoku (2007-01-20 05:18)
いつもいつも重厚な西欧の石造りの建造物に落ちる光と、その陰の空気感が美しいと思っていましたが、サント・トメの鐘塔とその周りの雰囲気がツボりました。
ところで一枚目と四枚目の写真が見えないのですが…
by stickman (2007-01-21 00:15)
stickman様
サント・トメはエル・グレコの絵で知られて
いますが、サント・トメ通りの寺院の鐘塔も
良かったです。
写真がみえないですか?不思議ですね。
私のパソコンでは見えるのですが、、。
不思議ですね。パソコンに弱い私には
分かりません(笑)。申し訳ありません。
by yoku (2007-01-21 07:33)
中世街歩き、私も趣味にしてみたくなりましたが、チビが同伴ではなかなか難しいです。
春先に再びスペインを訪問する予定ですが、yokuさんのサイト、参考になります。
by (2007-01-22 06:22)
Minovsky様
スペインの古い町はイスラム文化の影響もあり
一味違って興味深く感じられました。
どうぞ楽しい旅行をなさってください。
by yoku (2007-01-23 02:04)
おや、幾つか写真が消えてますね。
by 春分 (2007-01-25 18:31)