多摩丘陵の花ータマノカンアオイー
タマノカンアオイの花
多摩丘陵の花のなかでも異彩を放つタマノカンアオイ。
今年も会えた!の想いで一杯である。
毎年、感激を新たにする。
写真のように花はいっぷう変わっている。なんと表現
すればいいのだろう。
なんといっても素敵なのは葉柄である(葉柄というのは、
正しい表現なのか分からない)独特の文様をしている。
この野草、何メートルか(1m?)に拡がるのに100年
かかると何かの本で読んだことがある。それほど貴重
な植物である。
また春の妖精(スプリング・エフェマラル)ギフチョウの
幼虫がこの葉を食べて成長するそうである。
しかし、そのギフチョウの姿はもうこのあたりでは見られ
ないという。寂しいことである。
持ちつ持たれつ、植物も共生して生きているのである。
一緒に生きていたギフチョウがいなくなり、何億年?と
気の遠くなる間、共に生きてきた生物が消えたので
ある。そしてこの野草も絶滅の危機にある。
ギフチョウの幼虫が食べたあとだろうか?
(タマノカンアオイは葉っぱも魅力である)
(注:申し訳ありませんが、中世はお休みしました)
2006-04-30 02:08
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コメント(8)
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葉の文様といい、独特な花といい自然の不思議さを改めて認識します。
こういった小さな花が生き延びていくには辛い時代なのでしょうか…
by stickman (2006-05-01 00:07)
こんばんは。具合良くなりつつあります。ありがとうございました。
中世ネタじゃなくてもいいですよー!!
不思議な形&模様ですねー。なにか意味があるのかな・・・。
by くまくまちゃん (2006-05-01 00:47)
「この葉っぱが目に入いらぬかあ」ですね。
アリが花粉を運ぶんでしたっけ?何だか不思議な運ばれ方をしたような。
by 春分 (2006-05-03 12:33)
stickman様
遠くに出かけ、すっかり遅くなりました。
何とか、生き延びて欲しい野草の一つ
です。絶滅させるのも、人間なのですね。
当然のことながら、、、。
by yoku (2006-05-06 10:40)
くまくまちゃん様
遅くなりました。
お元気になり、なりよりです。
日本にいる間は、失礼ながら
中世を離れた自然ネタをやらせて
もらっています。
by yoku (2006-05-06 10:43)
春分様
そうですね。それにしてもこの花は
葉っぱに隠れるように咲いています。
そういった所も興味深々です。
相変わらず、物知りの春分さんですね。
「アリが花粉を運ぶ」という話は知りま
せんでした。私ももっと資料を当たらせて
もらいます。
by yoku (2006-05-06 10:50)
アリではなくキノコバエが花粉を運ぶようです。
中途半端な書きようでしたので補足します。
カンアオイの仲間は日本に50種。受粉はよくわからず、ナメクジやムカデが受粉させるとの説もあるそうですが、タマノカンアオイについてはキノコバエに卵を産ませて受粉させるらしいです。内側のヒダがキノコを擬態しているそうです。
by 春分 (2006-05-06 17:01)
春分様
重ね重ね、ありがとうございます。
月並みですが、生物の世界はまだまだ未知の
部分が残されているのですね。
タマノカンアオイは比較的身近な野草なので
将来的にも観察してみたいです。
by yoku (2006-05-07 05:36)