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スポーツ記者は神の手がお好き


サント・フォア修道院(仏・コンク)のタンパン。
12歳で殉教した聖女フォアに右手を差し伸べる
神。印象的な彫像である。下の様に柳氏の
説明は非常にわかりやすい。
「神としてのキリストの像は、ロマネスクの聖堂
の内外にその全身の姿を繰り返してみせるが
、、、、旧約時代の神は人間の形で出現する
ことはほとんどない。、、図像的に神を示す
場合は手(常に右手)によって表される」
(ロマネスク美術・柳宗玄・学研)

最近のスポーツ記事では、神の手という三文字の活字がよく踊る。
スポーツ記者はこの表現が好きと見える。

古くは、サッカーのワールドカップ・メキシコ大会でのマラドーナの
エピソードが知られる。いわゆる神の手ゴールである(もっともこれ
は本人がその様に呼んだとされるが、手でゴールとは、まさに神
業である。

最近ではWBCでの川崎選手の右手での見事なホームベー
スタッチ(注:あるスポーツ記者がこの手を神の右手と呼んだ)
の記事が記憶に新しい(これについてはイソップさんの騎士道
ーKnight Hall。「WBC優勝ー川崎劇場」に詳しく出ていま
す。どうぞご参照下さい。http://blog.so-net.ne.jp/knight-hall/

普通には、神のような、巧みな技術など賞賛されることを神の
手と呼んでいるのだろう。いずれにしても、野球選手にーー神と
神の例えが多い気がする。

この川崎選手の場合の神とは、日本の神様のことなのだろうか?
しかし、記者のそのネーミングの妙に驚かされる。それも右手とは。
それからすると西洋の神にもとれる(上記写真説明参照)。

スポーツ記事だけではありません。古くは経済学の大家アダム
・スミスの国富論での神の手が有名ですが、その歴史を調べる
だけでも興味深いことかもしれません。

さて、難しい話はともかくドイツではまもなくサッカーのワールド
カップが開催されます。まさかハンド・ゴールの再現はないでしょうが、
日本選手の活躍が大いに待たれるところです。



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コメント 10

春分

仏様の場合は仏足石だったり。
ところで、神の名を軽がるしく口にしたためか、
私の探鳥の神さまが暫く現れないです。
by 春分 (2006-05-18 22:25) 

yoku

仏足石ですか。興味深いですね。
ところで、鳥といえば、外で鮮やかな
鳴き声を耳にしましたが、何の鳥か
分かりませんでした。鳥の鳴き声って
難しいですね!!(嘆)
by yoku (2006-05-19 05:28) 

ゴッドハンドといえば、大山倍達を連想します。極真空手の創設者で、コミックもでていたのでとても面白くよみました。でもサッカーのゴッドハンドはいかんですな。
by (2006-05-19 14:15) 

yoku

最近は神の手の安売りが気になります。
本来はもっと尊厳な手のはずですが、、、(苦笑)。
by yoku (2006-05-19 19:45) 

stickman

七福神やら大魔神やらww
by stickman (2006-05-20 00:03) 

yoku

stickman様
困ったときの神頼みなのでしょうか。
by yoku (2006-05-20 04:33) 

イソップ

私のブログを紹介して頂けるとは恐縮です。
こう見てみるといろいろな所で形容されていますね。
by イソップ (2006-05-20 19:15) 

yoku

トキナ様
niceありがとうございます。
by yoku (2006-05-22 06:13) 

yoku

イソップ様
色々な神様があるみたいです。
by yoku (2006-05-22 09:49) 

yoku

しゅんち様
niceありがとうございます。
by yoku (2006-05-31 03:50) 

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