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ロマネスクの見える宿

フランスの田舎では、民宿に泊まることが多い。何故かといえば、まず料金が
リーズナブルであるということ。それに今回のように古い民家(石の家)に
泊まれることが多いことがあげられる。

今回も行き当たりバッタリの宿探しであった。
探し当てた宿は中世の村らしく(Venasque仏)外観も村の路地に溶け込ん
でいるのが、気に入った。そして、たまたまであるが、窓からロマネスクが
見えた。これは見っけものであった。時として、そんなことにぶっつかって
嬉しくなる。

いままで、泊まった宿で一番嬉しかったのは、ノートル・ダムの見える
オルシバルの村、サント・フォアのコンクの村そしてサン・フロンの見える
ペリグーの町であった。

オルシバルに泊まったときには、思わず拍手したものだ。この村は本当に
趣がある。村の食堂で土地の料理、ワインにありつけたこともあり、夜
窓からノートル・ダムが見えたときは感激したものである。

コンクでは、まともにサント・フォアが宿の窓から視界にはいったし、ペリグーでは
川越しに、ライトアップされたサント・フォアが目に飛び込んで来たものだ。
それぞれ、今でも窓からの風景が目に焼きついて離れない。

今回は全くの偶然であったので、とくに気に入った。予期せぬ出来事である。
ちょっぴり塔が見えるだけであるが、、、。しかし村の屋根も見通せる。
中世の風景として屋根がみえるのも風情があるものだ。




(朝食。フランスの民宿は朝食だけのところが
多い。パン、ジュース、紅茶それにフルーツだけで
あるが美味しかった)

(なんといっても朝食を食べながらの風景が一番
のご馳走であった)

フランスの民宿に泊まるときに注意を要するのは、大体が朝食だけ
であることが多いということである。夜は外で食べなければならない。
辺鄙な村では困ることが多いので、泊まるときに聞くことである(たまに
夜の食事の出来る民宿もある)。それにクレジットカードは使えないので
要注意。

次回は、プロヴァンスの三姉妹のセ・ナンク修道院
を訪ねる。
(注:プロヴァンスの三姉妹とはセナンク、ル・トロネ
シルヴァカンヌのこと)





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コメント 15

最高です。最高のお宿です。是非、ここにとまりたいと思いました。
by (2006-10-01 08:20) 

イソップ

行き当たりばったりで宿を探す旅、私もしてみたいです。
本当に素晴らしい風景ですね。
by イソップ (2006-10-01 11:12) 

春分

日本のビジネスホテルであっても、いい朝食といい景色はうれしいですが。
・・・・かっこよさがちがいますね。
by 春分 (2006-10-01 17:42) 

uminokajin

民宿ですか。いいですね!!
by uminokajin (2006-10-01 19:56) 

Pirvs Lvdens

コンクでは民宿ではなかったのですが、やはり窓から手が届きそうな近さのホテルでした。
フランスのホテルは部屋が海に面しているかどうか、コンクのように聖堂が見えるかどうかで値段を変えているそうです。

モワサックで、うっかり最後の電車を逃してしまって滞在していたトゥルーズに帰れなくなり(これを「栄光の王」に留め置かれた、と解釈しています)、急遽泊まったホテルは日本円で三千円くらい、小さな部屋でした。開き直ってとったいちばんいいディナー(フォアグラたっぷり、それでも二千円くらい)も、画像と同じメニューの朝食も美味しかったです。

眺めでいちばん大当たりだったのはケルンのマリティームホテル、泊まるホテルを決めるとき、地図を見ながらここはひょっとして、ザンクト・マリア・イム・カピトールの三つ葉が見えるのではないかと期待して選んだところ、思った通り見ることができました。聖堂のあるあたりは建物が密集しているので三つ葉のうち二つしか見えず(写真集や本でも三つ写っている図版は航空写真を除けば見たことがない)どうにかして見たいと思っていたものでした。

それにしても朝食はフランスとドイツでかなり違っていて、フランスではパンと果物とチーズだけすがバターは嬉しいことに塩入りと塩なしが選べます(どっちもいいので日によって替えたりしました)。ドイツは(アメリカナイズされていない田舎の小さなホテルでも)ソーセージがたいていつき、パンの種類も多いですが、バターはどちらかだけでした。
by Pirvs Lvdens (2006-10-01 23:57) 

yoku

ザッキー様
最高のホテルといわれてうれしいですが、少なくとも
私にとっては、最高の部類の一つでした。
ただし、夜の食事がいただけないのが残念でした。
というのも、夜たべられと土地の料理、ワイン
そしてなにより、宿の主、他の客とお話が出来る楽しさを
味わえるからです。、、、。講釈を垂れて済みません。
by yoku (2006-10-02 04:51) 

yoku

イソップ様
いきあたりばったりの宿探し、大変なこと(現地に遅く
着くと多少あせる)もありますが、自分の好みで選べる
からです。予約はそうはいかないからです。
by yoku (2006-10-02 04:55) 

yoku

uminokajin様
民宿はいいですね。ただしキャッシュが必要ですので
多少、不便ですが、、、。
by yoku (2006-10-02 04:57) 

yoku

春分様
ビジネスHは便利ですが、田舎には余りありません(笑)。
しかし、民宿は大体どんな田舎にもあります。
私の楽しみの一つです。
by yoku (2006-10-02 05:02) 

yoku

Pirvs ludens様
ドイツでは、フランクフルト、ボン、ケルンなどあまり
訪ねたことはありませんが、ボンの町は思い出が
残っております。ドイツのホテルは、どこも小奇麗でしたね。
ところで、Pirvs Ludensさんのサイト、ゆっくり観賞させて
いただいております。充実したサイトで、また美しいです。
マリア・ラーハの梨。着想には感心しました。少なくとも
今まで、ロマネスクのサイトで果物との取り合わせの
サイトは見たことがありません。素晴らしいです。
ゆっくり、ゆっくり味わいながら、見させてもらっています。
by yoku (2006-10-02 05:12) 

Pirvs Lvdens

ありがとうございます。感想をもらうことは皆無に近いので。

言われてみるとドイツにはフランスの田舎町にあるような、いかにも田舎というホテルはなく、どんな辺鄙な所でもたいてい瀟洒なホテルです。石造りよりハーフティンバーの建物が多いせいかもしれません。

マリア・ラーハのページに関しては知人の専門家からも、石材の採掘まで触れているのは専門書も含めて見たことがない(マリア・ラーハは、あまり研究されていないのだそうです)、と言われました。

洋梨が大好きなので毎年1カ所は洋梨のあるところに滞在しています(今年は例外でノルウェーに洋梨はありませんでした)。

次いで果物に恵まれたのはライヒェナウ島、ボーデン湖にあり島全体が世界遺産になっています。
ここ数百年、野菜と果樹で生計をたてていて、野菜食専門レストランや食用かぼちゃ専門店までありました。
中世文化の中心地だった初期ロマネスク聖堂のすぐ横に、蔦のように壁を洋梨で覆った家がありました(住みたい)。
この島は魚、特にうなぎが名物です。
「うなぎの野菜クリーム煮」(かなり脂っこい)を食べてみたらやっぱりうなぎの味がしました。

フランスではフルーツの里、コレーズ県のボーリュウ・シュール・ドルドーニュが忘れられません。
ドルドーニュ河畔の小さな美しい町で、ここの特産のいちごは、日本の高級いちごのような甘さはありませんが深みがあります。
驚いたのは中を切っても白いところがなく、熟し切っていることでした(そのため日本では高級の条件とされる弾力性はありません)。
いちごの深い赤とティンパヌムの「最後の審判」が妙に重なり合ってしまいました。
by Pirvs Lvdens (2006-10-03 02:01) 

yoku

Pirvs Lvdens様
コメントありがとうございます。
コレーズ県。確かシラク大統領のお里だった気がしますが、
通ったことがあります。すごい田舎ですが、高級イチゴの
里とは知りませんでした。実は私も、果物好きで特に
りんごとさくらんぼが好きです。日本の紅玉が好きですが
これも生産量が年々少なくなり寂しいかぎりです。
あの少々渋さの残る味がたまらないのです。
フランスの小さいりんごが之に似ていて、フランスで
はこれにかぶりつきます。いつも旅行ではカバンに
忍ばせ、腹がすいたら、これを食べる便利な果物です。
それと、サクランボ。フランスでこれの出回る季節には
町の市場のサクランボに手が出ます。本当に美味しいもの
ですが、日本では高級食材。ちょっと手がでません
(苦笑)。サクランボの季節にフランスを訪ねるのも
一つの楽しみではあります。
by yoku (2006-10-04 02:41) 

本当に雰囲気がありますね。
確かに、小さな村だと、レストラン探しに困りますよね。
by (2006-10-04 06:38) 

yoku

Minovsky様
石の民宿にこだわっています(笑)。
何回かは、夜の食事はパスしたことがあります。
by yoku (2006-10-05 07:08) 

yoku

lapis様
niceありがとうとざいます。
by yoku (2006-10-06 14:02) 

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