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黙想(フォントネー修道院・仏)

もうすこし、フォントネ-修道院とお付き合い下さい。
この修道院、今に残るロマネスク様式の貴重な修道院なのです。
最初の記事で建物の紹介(ファサード、前面壁面について)でなん
の装飾も施されていないと紹介しました。

この柱頭彫刻も同じです。ただ植物文様があるだけです。その一点に
シトー派の芸術の哲学が見て取れるのです。
その他、この修道院の回廊をしばらく御覧下さい。


修道院回廊
(修道士はひたすら、この回廊で礼拝、黙想、読書などに
そして外では,労働に励んだという、、、)


(私は、このような回廊でゆっくり過ごすのを最高の
楽しみとしている)

シトー派の回廊の静かな空間を多少なりとも感じ取っていただけ
ましたでしょうか?
次回も修道院について触れて見たいと思います。

「沈黙」について
ここまで、書いて修道院では、沈黙の規則(注)があったことを
思い出した。
修道院では修道士同士、あまりしゃべったりしてはいけなかった
のである。当然といえば、当然の話ではあるが、規則として
あるということは、おしゃべりもはびこっていたのであろうか。
(ある場所や一日のある時間(食堂、寝室、典礼の時間)に
課せられていた修道院の沈黙の規則、、。
 「中世の身ぶり」ジャンクロード・シュミット・松村剛訳・みすず書房)


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コメント 22

uminokajin

静けさが伝わると言ってはいけないでしょう。
静かです。
by uminokajin (2006-10-11 18:26) 

イソップ

沈黙の中で修道士達が悟ったものとは何だったのでしょう。
by イソップ (2006-10-11 18:36) 

素敵な修道院ですね。
不謹慎かもしれませんが、こんな所でのんびりと休日を過ごしてみたいものです。
「中世の身ふり」は、僕の積読本の一冊です。(苦笑)
by (2006-10-11 23:01) 

yoku

uminokajin様
確かに,静かでした。やはり修道院の一つの
要素かもしれません。
by yoku (2006-10-12 02:49) 

yoku

イソップ様
沈黙にも色々な要素が含まれていて興味が
あります。
by yoku (2006-10-12 02:51) 

yoku

lapis様
この本、たまに行っている図書館から借りています。
いつも図書館にある本です。余り、借りる人はいない
ようです(笑)。今、買うべきかどうか迷っています。
しかし、いつでも借りられるし、、、、(笑)。
by yoku (2006-10-12 02:57) 

yoku

ザッキー様
niceありがとうございます。
by yoku (2006-10-12 04:05) 

私も欧州のいろんな回廊で、修道士のように沈思黙考を試みたことがありますが、邪念が多すぎていつも挫折してしまいます。。
by (2006-10-12 06:01) 

Lily

yokuさんへ
修道院が暗いのは、当然なのでしょうが、はじめてみて小説などに

よく書かれている修道院の内部がわかりました。

観光地として有名でないところは、訪ねる人も少ないでしょうから、

とても貴重な写真です。

拝見させていただきありがとうございました。
by Lily (2006-10-12 11:12) 

Pirvs Lvdens

廻廊は、暗くなってくるとおばけや幽霊に遭遇するかもしれません。
by Pirvs Lvdens (2006-10-12 23:59) 

ty-ortho

なんだか次の瞬間に、回廊の間から
古の修道僧が出てきそうですね。
人っていったいなんなんだろうな〜
としみじみ感じます。
by ty-ortho (2006-10-13 01:32) 

yoku

lily様
シーズンを避けるとどんな有名な修道院でも
まず人は少ないですね。それが、ねらいめです(笑)。
ありがとうございます。
by yoku (2006-10-13 03:47) 

yoku

lvdens様
実際、悪魔は修道院によく出没したそうですね。
私は、まだ見ていませんが、、(笑)。
by yoku (2006-10-13 03:51) 

yoku

ty-ortho様
云われると、確かにそうですね。
by yoku (2006-10-13 03:55) 

yoku

Minovsky様
修道院が一般に開放しているには見学のためか
修行させるためか、多分両方なのでしょうが
色々と考えるのには絶好の場所と思いますが、
修行には私には無理です(笑)。
by yoku (2006-10-13 04:44) 

am

うわ、こんなに暗いんですか。でも、結構気に入ってしまうかも、よく考えられそうですし、それ以上に、よく眠れそうですし。
先回書き忘れましたが、シトー会については、騎士団との関係に興味をもっております(もってるだけ)。
ブログURL入れました。来ていただいて、がっかりなさったらごめんなさい。まだまとまりがないのです。
by am (2006-10-13 19:16) 

yoku

am様
URL教えて頂きありがとうございます。
私の記事で修道院に興味をもって頂き、うれしいです。
一回どうぞ訪ねて見てください。フォントネーはパリから
も近くブルゴーニュ)体験するににもってこいの場所と
いえると思います。
シトー会と騎士団との関係ですが、私は騎士の方面に
全く疎く申し訳ありません。しかし、シトー会との関係に
ついて興味のある話ですね。
amさんのブログに改めて寄らせて頂きます。
by yoku (2006-10-14 07:09) 

yoku

am様
追伸
改めてこの騎士団につぃて手がかりを求めてみますと、
十字軍との関連で、イエルサレムに巡礼者を護るために
設置されたテンプル(タンプリエ)騎士団、闘う修道僧の
ことでしょうか?聖ベルナールとの関係も伺える気もしますが、
如何せん騎士団については、弱いです。
by yoku (2006-10-14 07:32) 

am

yokuさま
まあ、さっそくにありがとうございます。それです。
彼らの基となる修道院のタイプをこちらで拝見す
ることができて、とてもうれしいです。

ご報告があとになりましたが、yokuさまのブログ、
ブックマークに入れ、記事でもふれさせていただい
ております。これからも写真を楽しみにしております。
by am (2006-10-14 09:17) 

yoku

am様
ありがとうございます。
ところで、amさん(さんづけで、お許しを)のブログを次の記事で
御紹介しようとしたのですが、うまく表示されないのです。
一回見ていただいて、ヒントがありましたらご教示のほど
宜しくお願いします。因みにhttp://blog.goo.ne.jp/amse18/
です。なにしろ、メカに弱いときているものですから。
悪しからず、、、。
by yoku (2006-10-14 18:10) 

yoku

Plot様
niceいつもありがとございます。
by yoku (2006-10-14 18:14) 

yoku

春分様
いつもありがとうございます。
by yoku (2006-10-14 18:15) 

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